インプラント治療とは?
インプラント治療とは、人工物でできた歯根を顎の骨の中に埋め込んで、それを土台として失われた歯および噛み合わせの再建を行う歯科治療のことです。歯科治療におけるインプラントの歴史は古く、これまでいろいろな材料や形をしたインプラントが用いられてきましたが、現在では純チタン製のものが主流となり、成功率もこれまでのインプラントに比べ飛躍的に向上しています。当センターではスウェーデンで開発され、最も信頼性が高いとされるブローネマルクインプラントを用いた治療を行っています。
1996年11月当センターにて
右:ペル-イングヴァール・ブローネマルク教授
左:村上所長
インプラント治療の利点と欠点
[利 点]
- 残っている天然の歯に支えてもらう必要がないため、歯を削ったり歯に負担をかけたりすることがありません。
- 歯を失ったことによる食べ物の制限、不快感など、さまざまな不満や問題を解決します。(噛む機能が回復しバランスの取れた献立を楽しむことができますので、レストランや旅行先など人前でも気にすることなくお食事が楽しめます。)
- 義歯がしっかり固定されるので、入れ歯のような頼りなさがありません。
- 発音が安定し、しゃべりやすくなります。
- 天然の歯との区別が難しいほど自然に仕上がります。(骨や歯ぐきの減りが少ない方の場合。)
[欠 点]
- 少なくとも1回の外科手術が必要です。
- 通常のブリッジや入れ歯と比べると、とりあえずかかる費用が高額です。(ただし、合わない入れ歯を何度もやり替える必要があるとすれば、長い目でみると割安になります。)
- ある程度以上の骨が残っていない人では、インプラントができないか、骨移植が必要となります。
こんな症状でお悩みの方に適しています。
ムシ歯、歯周病、事故などで歯を失った人のなかで、
- 入れ歯を使ってみたが、十分に満足できない方
- ブリッジや入れ歯を入れるために、健全な歯を削る必要がある方
- すでに入っている大きなブリッジを全部やり直す必要性が生じた方
- 歯列にスキ間があるため、自然な形のブリッジができない方